楽天モバイルの【7つの不満ポイント】子どもに使わせてわかった注意点
子どものスマホをどの回線にするか迷い、私は「料金の安さ」と「使いやすさ」を重視して楽天モバイルを選びました。
3GBの料金が学割で最安だったことに加え、キャンペーンも充実していて、月々の費用を抑えられるのが魅力でした。
検討したのは、LINEMOや日本通信SIM、HISモバイルなど。
ただ、まだ親との連絡手段として使うだけの最低限の用途なので、金額を重視して学割が使える楽天モバイルでデビューすることにしました。
実際に使ってみると、料金面では満足しているものの、不満に感じた点もいくつかあります。
この記事では、子どもが実際に使ってわかった楽天モバイルの不満ポイントを、親目線で正直にまとめます。
- Rakuten Linkが子どもには使いにくい
- フィルタリングサービスが有料
- ポイントの付与が遅い
- 子ども名義は手続きが面倒
- 子ども名義のままMNPはできない
- 建物内の電波が弱い
- 3GB固定ではなく、通知もない
(青文字をタップすると解説へジャンプします。)
楽天モバイルの【7つの不満ポイント】

楽天モバイルの契約を考えている方へ向けて、契約前に知っておいたほうがいいという視点で不満ポイントを紹介します。
親が楽天モバイルを使っていても、子どもには使いにくいことがあります。
我が家は親も楽天モバイルを使っていましたが、子どもが実際に使ってみて初めて気付いたデメリットもあるので合わせて解説します。
Rakuten Linkが子どもには使いにくい
子どもにとって「Rakuten Link」は操作がわかりにくく、連絡手段としてはあまり向いていません。
「Rakuten Link」は楽天モバイル専用の通話アプリで、このアプリを使うと誰とでも国内通話が無料になります。
しかし、LINEのようにホーム画面にショートカットを作る機能がなく、アプリを開いてから相手を選ぶ必要があります。
たとえば、LINEではよく使う連絡先をショートカット登録しておくと、子どもが迷わずホーム画面からワンタップで親に連絡できます。
一方で、Rakuten Linkはこのような機能がないため、アプリを開いて探す手間があり、小学生には少し複雑に感じます。
フィルタリングサービスが有料
楽天モバイルでは、子どものスマホに欠かせないフィルタリングサービスが契約時必須のオプションとなり有料です。
他社では、未成年向けのフィルタリングサービスを無料で提供しているケースも多いですが、楽天モバイルの場合は「あんしんコントロール by i-フィルター」を有料で契約する必要があります。
ただし、契約後に外すことも可能です。
我が家では、楽天モバイルを申し込む際にフィルタリングサービスを一度つけましたが、不要申出書を提出することで外すことができました。
その後は「Googleファミリーリンク」や「スクリーンタイム」を使い、無料で管理しています。

子どものスマホ利用にはフィルタリングは欠かせませんが、有料オプションに頼らなくても無料の代替ツールで十分に対応できます。
外し方や申出書の書き方は別記事で詳しく紹介しています。気になる方は合わせてご覧ください。

ポイントの付与が遅い
楽天モバイルは、契約時のキャンペーンや月々の利用で楽天ポイントがたくさんもらえるのが魅力です。
ただ実際に使ってみると、ポイントが反映されるまでの期間が長く、少しわかりづらいと感じました。
たとえば、我が家が申込時に適用したキャンペーンでは、数千ポイントが「2ヶ月後の月末から数回に分けて付与」という条件でした。
一度にまとめて付与されるならまだ確認しやすいのですが、複数回に分けて付与されると確認がしづらいと感じます。
キャンペーンを活用する際は、「ポイントの付与時期」と「付与回数」「有効期限」を事前にチェックしておくことをおすすめします。
子ども名義の契約は手続きが面倒
楽天モバイルの「最強こどもプログラム」を適用するには子ども本人の名義で契約する必要があります。
未成年の契約となるため手間が多く、提出書類の準備も必要です。前もって確認しておくことをおすすめします。
楽天モバイルは、子どもの契約でもオンライン申込みに対応しており、自宅にいながら手続きできるのが利点です。
ただ、実際にやってみると、用紙をダウンロードしたり印刷したりと1日では終わらず数日に分けて進めました。

ショップに行くより待ち時間がなく、自分のペースで進められるのはオンラインの強みですが少し迷いながら手続きしたのも正直なところです。
もし、手続きに不安のある場合は、「法定代理人同意書」のダウンロードからアップロードまでの流れを別記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

子ども名義のままMNPはできない
楽天モバイルで子ども名義で契約する場合は、契約時だけではなくMNP転出のときにも注意が必要です。
なぜなら、他のキャリアでは未成年者名義での契約を受け付けていないケースが多く、保護者を「契約者」、子どもを「利用者」として登録するのが一般的だからです。
そのため、契約者名が一致しない場合は番号そのままでの乗り換えができず、一度保護者名義へ変更する手続きが必要になります。
子どものスマホ契約は、成長とともに最適なキャリアが変わるもの。
今は楽天モバイルが合っていても、将来的に合わなくなる可能性もあります。

子ども名義のままMNP転出できるかどうかは、乗り換え先のキャリアが未成年名義での契約を受け付けているかどうかで決まります。
建物内の電波が弱い
楽天モバイルは屋外での通信は安定していますが、建物内の電波が弱いと感じることがあります。
自宅では問題なく使えますが、大きい病院や商業施設などでは通信が不安定になることがあり連絡手段として少し不安に感じました。
実際、我が家でも他のキャリアを使っている家族は電波が立っているのに、楽天モバイルだけ電波が立たず使えない場面があります。
こうした環境では、通話やメッセージの送受信に時間がかかることもあります。
とはいえ、子どもの最低限の連絡手段として考えている場合は、よく使う場所がサービスエリア内になっていれば問題なく使用可能。
もし建物内での通信品質が気になる場合は、Wi-Fiを併用したり、他の格安SIMを検討するのも一つの方法です。

子どもにスマホを持たせる前に、自宅や自宅周辺のエリアをチェックしておくと安心です。
3GB固定ではない、通知もない
楽天モバイルは、3GBの料金が学割でお得に契約できますが、実際には「3GB固定で契約する」ことはできません。
楽天モバイルのプランは1つで使った分だけ支払う「従量課金制」。
3GBや20GBに到達すると自動的に基本料が変動します。
そのため、子どもにスマホを使わせる場合は、想定以上にデータを使いすぎてしまう可能性がある点に注意が必要です。
また、楽天モバイルでは3GBに近づいたときや超えた際の通知はありません。
実際に楽天モバイルの公式チャットサポートで確認したところ、以下のような回答がありました。

楽天モバイルでは、特定のデータ利用量に対して利用上限の設定や超過前の通知設定は提供されていません。
このように、超過するタイミングが分かりづらい可能性があります。
子どもの使いすぎが心配な場合は「my楽天モバイル」アプリでデータ容量を定期的に確認するのがおすすめです。

親子で一緒にアプリをチェックして、使いすぎを防ぐ習慣をつけると安心です。
楽天モバイルの改善点

楽天モバイルは、サービス開始当初こそ通信品質やサポート体制に関する課題が多く指摘されていましたが、近年は着実に改善が進んでいます。
ここでは、私が不満に感じていた「電波のつながりにくさ」や「ポイント付与のわかりにくさ」に対して、楽天モバイルがどのように改善を進めてきたのかを紹介します。
プラチナバンド順次拡大|「Rakuten最強プラン」プロジェクト
楽天モバイルでは、建物内での電波が弱いという課題に対して、「プラチナバンドの順次拡大」と「Rakuten最強プラン」プロジェクトを軸に改善を進めています。
建物の中でも電波が届きやすい周波数帯を活用する取り組みです。現在、主要都市から順にエリアが広がっており、自宅や勤務先、通学先などでの通信の安定化が期待されています。
通信品質全体の底上げを目的に、全国的な基地局の整備を進めています。特に地下鉄や地下街など、これまで電波が届きにくかった場所での接続性を改善し、「地下でも高速データ無制限エリア化」を目指しています。
この取り組みにより、楽天モバイルは屋内や地下での通信環境を少しずつ改善しています。
楽天モバイルを検討しているけれど、電波状況が気になるという方は、一度公式ホームページの「myエリア通信シミュレーション」でつながりやすさをチェックしておくと安心です。
⇒myエリア通信シミュレーションを見てみるポイント還元から割引へ改善
以前の「最強こどもプログラム」では、月額料金の割引がポイント還元方式で提供されていました。
しかし、楽天モバイルではこの仕組みを見直し、現在は「料金からの直接値引き」方式に変更されています。
これにより、ポイントが反映されるまで待つ必要がなくなり、請求金額もシンプルに確認できるようになりました。
「ポイントがいつ付与されるのか分かりにくい」という不満が多かった中で、利用者にとってよりわかりやすく、管理しやすい形に改善されました。

以前はポイント還元でしたが、今は自動で値引きされるようになったので煩わしさがなくなりました。
不満を減らすための工夫

ここまで、楽天モバイルが行ってきた改善策を紹介してきました。
ここからは「Rakuten Linkが使いにくい」「3GB超過の通知がない」といった不満を感じにくくするために、ご家庭でできる工夫や便利な設定方法を紹介します。
友達や家族との連絡はLINEに限定する
楽天モバイルの「Rakuten Link」アプリには、LINEのように特定の人とのトークをホーム画面にショートカット表示する機能がありません。
そのため、友達や家族との連絡手段が中心であれば、Rakuten Linkを使わずLINE通話に限定してもよいかもしれません。
Androidの場合は「ショートカット」機能を使うことで、特定の相手のトーク画面をホーム画面に追加できます。

一方、iPhoneの場合は標準機能では対応しておらず、「ショートカット」アプリを利用して設定が必要です。
Rakuten Linkを使わなくても、LINE通話であれば無料で通話ができ、子どもでも簡単に操作ができます。日常のやりとりはLINEだけで十分です。
my楽天モバイルアプリの活用
楽天モバイルは、3GBを超えたときの通知機能はありませんが「my楽天モバイルアプリ」でデータ利用量を確認できます。

アプリ上では、データ量のほかにも月額料金や通話料などを確認でき、使用状況ををひと目で把握できます。
保護者のスマホにアプリを入れておけば、子どもの利用状況をいつでもチェックでき、使いすぎを防ぐことができます。
また、アプリ画面を子どもに共有すれば、どのくらい使っているかを一緒に確認できるため、データの使い方について親子で話し合うきっかけにもなります。

スマホ本体の機能を合わせて使う
楽天モバイルは、使った分だけ支払う「従量課金制」の料金プランです。
そのため、「3GB以内で使いたい」と考えている人にとっては、データ使用量の管理が少し不安に感じるかもしれません。
ただし、Androidのスマホでは本体の設定から「モバイルデータ使用量の上限」をあらかじめ設定しておくことができます。

たとえば、「2.9GB」に設定しておけば、3GBを超える前にデータ通信が自動でストップするので、意図せず料金が上がるのを防げます。
LINE通話やメッセージの送受信もできなくなるため、上限設定をする前に「完全に通信が止まっても困らないか」を子どもと確認しておくと安心です。
一方、iPhoneでは「モバイルデータ使用量の上限」を設定する機能がありません。
代わりに、モバイルデータ通信をアプリごとにオン・オフできるため、使いすぎが心配なアプリを個別に制限する方法がおすすめです。

モバイルデータ通信をオン・オフすることでWi-Fi接続時のみ通信が可能になり、モバイルデータでは通信ができなくなります。
まとめ|楽天モバイルは安くて便利。友達とのやりとりが増えたら乗り換えも検討
楽天モバイルは、料金の安さやキャンペーンの多さから、子どものスマホデビューにぴったりだと感じました。
ただし、実際に使ってみると不満に感じる部分もあり、家庭の使い方によっては注意が必要です。
今後、友達とのLINEでのやりとりが増えてきたら、我が家ではLINEMOへの乗り換えも検討しようと思っています。

LINEMOは、LINEメッセージやLINE通話を含む多くのLINE機能がデータ量を消費せずに使えます。

とはいえ、楽天モバイルも子どもにおすすめできるキャリアなのは間違いありません。
「一度使ってみたい」「子どもに合うか試したい」という方は、学割を活用して始めてみるのがおすすめです。
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