古いスマホを子ども用に使うときGoogleアカウントは必要?Wi-Fiだけで使う方法と注意点

家にある古いスマホを子どもに使わせたいけど、Googleアカウントって必要なのかな…?

子ども用のGoogleアカウントを作るのがおすすめです。
実は、Googleアカウントは子ども用にも作成できます。
さらに、Googleアカウント作成後、「Googleファミリーリンク」を使えば、フィルタリング設定やアプリの利用制限も可能です。
(青文字をタップすると解説へジャンプします。)
「古いスマホを子ども用に使わせたいけど、どんなことに気をつけたらいい?」と悩んでいる方はぜひ最後までご覧ください。
そもそもGoogleアカウントはなにに使う?

「Googleアカウント」は、多くの方が日常的に利用しています。
普段、何気なく使っているGoogleアカウントですが、「何に紐づいているの?」「共有ではダメなの?」など疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
Googleアカウントを登録すると、一人ひとりに合わせた設定やデータにアクセスでき、自分専用の情報を持つことができます。
また、子ども用のGoogleアカウントを作成すれば、年齢に合わせた設定が反映され、安心してGoogleのサービスを利用できます。

ここでは、子どもがスマホを使ううえで、Googleアカウントがどんな場面で必要になるのかを紹介します。
YouTubeに制限をつけ、最適化
YouTubeはGoogleアカウントと連携しており、年齢に応じた表示設定が可能です。
視聴履歴や設定内容に基づいておすすめ動画が表示されるため、子どもに不適切な動画が表示されにくくなります。
Googleマップにお気に入り地点の登録ができる
Googleマップでは、自宅や塾など「よく行く場所」をお気に入りとして登録できます。
子どもが一人で移動するときも、ワンタップで道案内が始まるので使いやすく安心です。
Googleフォトに保存が可能
Googleアカウントを使うと、写真や動画を自動でクラウド上に保存できます。
1アカウントにつき15GBまで無料で使え、スマホを変えてもデータの引き継ぎが簡単です。
スマホやアプリごとの時間制限が可能
Googleアカウントを子ども用に作成すると、Googleファミリーリンクを通じてスマホやアプリの制限ができます。
「使いすぎを防ぐ」ことや「寝る前のスマホ利用を制限」するといった管理が可能です。

安心して使うためにも、子ども専用のアカウントを作っておきましょう。
親のGoogleアカウントをそのまま使うと危険?その理由

古いスマホを子どもに譲るとき、つい親のGoogleアカウントでログインしたまま使わせてしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし、この方法はリスクやトラブルの原因になります。
特に、「子どものGoogleアカウントを作成できる」ことを知らず、親のアカウントを使っているケースも少なくありません。
ここでは、親のGoogleアカウントでログインすることで起こり得る3つのリスクを紹介します。
YouTubeや検索履歴が共有される
YouTubeはGoogleアカウントと連携しており、検索履歴や再生履歴にもとづいて動画がおすすめ表示されます。
そのため、保護者のアカウントで子どもに使わせると、親が見た動画の傾向がそのまま反映されてしまいます。
また、保護者のアカウントには年齢制限がないため、不適切な表現を含む動画や広告が表示されるリスクもあります。
写真・メール・連絡先が共有される
実は、親のGoogleアカウントでログインしたまま使わせると、写真やメール、連絡先もそのまま閲覧できてしまいます。
写真やメールが勝手に削除されたり、連絡先を編集される可能性もあるため注意が必要です。
また、古いスマホで子どもが撮影した写真が、自動的に親のスマホへ共有され、気づかないうちにデータ容量がいっぱいになるケースもあります。
アプリ購入や課金トラブルのリスク
親のGoogleアカウントを使っている場合、GooglePlayストアでのアプリ購入や課金が親の支払い情報に紐づいたままになっています。
そのため、子どもが勝手に有料アプリを購入したり、ゲーム内で課金してしまうおそれがあります。

こうしたトラブルを防ぐためには、子ども本人のGoogleアカウントを作成し、年齢に応じた表示制限を設定することが大切です。
古いスマホはWi-Fiだけでも使える?できることできないこと

古いスマホは、Wi-Fi接続だけでも意外と多くのことができます。
自宅やWi-Fi接続のある場所なら、SIM契約がなくても動画視聴やアプリ利用が可能です。
我が家でも、使わなくなったスマホを子どものWi-Fi接続用として再利用しています。月額料金がいらないので再利用している家庭も多いですね。
ここでは、古いスマホでWi-Fi接続だけでできること・できないことをそれぞれ紹介します。
Wi-Fi接続だけでできること
古いスマホでも、Wi-Fiにつなぐだけで多くの機能が使えます。
一例ですが、主な使い方を紹介します。
- YouTubeやNetflixなどの動画視聴
- YouTube Musicなどの音楽再生
- ゲームアプリや知育アプリの利用
- 写真・動画の撮影、閲覧
- LINE・メールなどの連絡アプリ
- Chromeで調べもの
Wi-Fi環境があれば、通信量を気にせず使い放題で利用できます。
動画アプリやブラウザでの調べ物も問題なく使えるため、学習用端末として活用する家庭も多いです。
また、LINEもWi-Fi接続で利用可能なので、子どものスマホ練習用にもおすすめです。
ただし、初回登録時には電話番号認証が必要で、すでに親のスマホで使っている番号は利用できません。
電話番号の契約をしていない古いスマホは、固定電話で番号認証をするとLINEが使えるようになります。
実際に我が家でも、「LINEだけスマホ」を子どもに使わせてみました。
設定方法や感じたメリット・注意点については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

Wi-Fi接続だけでできないこと
当たり前かもしれませんが、Wi-Fi接続をしても使えない機能もあります。
主な例を紹介します。
- 電話番号での通話や緊急通報
- SMS(ショートメッセージ)認証
- 外出時の通信(モバイルデータ通信)
電話番号の契約がないため、これらの機能は利用できません。
また、通信が必要なアプリは、Wi-Fiに接続しているときだけ使用可能です。
「外出先での安全確認」が目的の場合は、子ども用にSIM契約を検討すると安心です。
子どもには「電話とLINEと見守りができればいい」と考えている場合は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

すでに親のアカウントが入っている場合の対処法
親のアカウントでログインし使っていたスマホを子どもに使わせる場合、
する必要があります。
それぞれの詳しいやり方を解説します。
① Googleアカウントをログアウト
スマホを初期化する前に、まずは親のGoogleアカウントをログアウトしましょう。
Androidでは、設定アプリから以下の手順で行えます。




この操作でスマホからログイン情報が削除され、メールや連絡先の同期も解除されます。

Googleアカウント自体が削除されるわけではなく、スマホとの紐づけが解除されるだけなので安心してください。
② スマホのデータを初期化
親のアカウントからログアウトしたあとは、スマホを初期化して子ども用に準備します。



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初期設定後はスマホが購入時の状態に戻ります。
これで、子ども用にGoogleアカウントを新しく設定できるようになります。
子ども用Googleアカウントを作る手順
ここからは、子ども用のGoogleアカウントを作成する手順をわかりやすく解説します。
まだ子どものGoogleアカウントを準備していない場合は、まず保護者のスマホを使って登録していきましょう。
子ども用のGoogleアカウントの作成方法は、以下の2種類があります。

どちらでもOKですが、子どもの利用を管理したい場合は「フィルタリングも一緒にやる方法」で進めるのがおすすめです。
【フィルタリングも一緒にやる場合】Googleアカウント作成手順
保護者のスマホにGoogleファミリーリンクをインストールしましょう

Googleアカウントを使って保護者としてログインします

家族グループにお子様を追加していきましょう。

ここから子ども専用のGoogleアカウントを作成できます

この手順で、保護者のアカウントと子どものアカウントが自動的に紐づけされます。アプリ利用時間の制限や、使用できるアプリの管理もファミリーリンク上で設定ができるようになります。
実際に制限がかかった場合に、「どのような画面表示になるのか気になる」という方はこちらの記事で実際の画面を紹介しながら設定方法を解説しています。

【フィルタリングはあとでやる場合】Googleアカウント作成手順
- 「Googleアカウント 作成」と検索
- または、リンクから直接アクセス👉️[Googleアカウント作成ページ]

名前・生年月日・メールアドレスなどを入力します。


後からGoogleファミリーリンクで保護者のアカウントと紐づけすることもできます。
まとめ
古いスマホは、Wi-Fi環境さえあれば動画視聴や調べ物など、子ども用に十分活用できます。
ただし、親のGoogleアカウントをそのまま使うと、写真やメールが共有されたり、課金トラブルにつながる可能性もあります。
後々のトラブルを防ぐためにも、子ども専用のGoogleアカウントを作成するのがおすすめです。
Googleファミリーリンクを使えば、保護者のアカウントと自動的に紐づけされ、子どもの利用時間を見守り設定するのも簡単です。
この記事が、古いスマホを「子どもの練習用」や「お留守番スマホ」として活用する際の参考になれば嬉しいです。

